マウンドに上がって感じた不思議な感覚<br />お笑い芸人・杉浦双亮の挑戦記<7> |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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マウンドに上がって感じた不思議な感覚
お笑い芸人・杉浦双亮の挑戦記<7>

39歳の体は連投で悲鳴をあげていた。それでも奇跡は起きる――

39歳で知った違った角度の野球

当たり前だけど、そんな僕のことなんて試合は知ったことではない。登板の時間は、刻一刻と近づいていた。

運命の9回。チームは勝っていた。
マウンドに上がる――すると、だ。

体の痛みも、疲労も全然感じない……。

不思議な感覚だった。緊張感がそうさせるのか、アドレナリンみたいなものが出ているのか分からないけれど、とにかく数分前の自分とはまったく違う自分がそこにいたのだ。

ヒットを1本許したもののツーアウトを取り、迎えたバッターは先発した前日にタイムリーを打たれたライバル――トライアウトを受けている選手だった。ツーストライクに追い込んでから、渾身のカーブで空振りの三振。リベンジを果たせた。

「ストッパー、気持ちいい……。それに、全然体が痛くない。不思議だな……」

この歳で違った角度から野球を見ることができた気がしてすごくうれしかったことを覚えている。だいたい、前日先発して翌日にストッパーだなんてもう、(2013年の日本シリーズで力投をした)マー君(田中将大)じゃないか! ふと、気分が昂ぶってそんなことを友人に漏らすとぴしゃりと言われた。

「マー君は、前日160球を投げて完投しているんです。2回投げただけとは違います」

確かにそうだ。

まあ、それはともかく(笑)、すごい経験をすることができたと感じた一日だった。
ただし、試合後の体の痛みは半端じゃなかった(笑)。試合後にトレーナーさんにアイシングをしてもらい、ホテルに戻ると持参したアイシング道具でふたたび肩を冷やした。それでも翌日の6日目はさすがに投げることができなかった。

ちなみに日誌には、この二日間についてこんなふうに書いている。

次のページ選手同士の会話で……

3月20日(日)、松山市にあるショッピングモール、エミフルにて愛媛マンダリンパイレーツ、プレイボールフェスタがあり全選手の自己紹介など! 杉浦投手もイベントに出演するそうです。ぜひ! 詳細は以下から。
http://emifull.jp/event_news/pickup_event/2016/03/004167.html

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杉浦 双亮

すぎうら そうすけ

1976年2月8日東京都八丈島出身。趣味はスポーツで体を動かす、地図を見る、天気を見る。特技は、球技全般(特に野球のピッチングは芸能界1の自信)、モノマネ。



オフィシャルブログ:http://ameblo.jp/360monkeys/ ツイッター:@sugiurasousuke


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